ばんたび気がいってたら身がもたねぇ

なんとか言っちゃ〜落語の会へ寄って来るのょウチの人

2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

楽之介師たっぷり 西行鼓ヶ滝

地元町屋の荒川落語会です。 鳳笑さんはかぼちゃ屋。調子の(ぅん)が多いけれど、全体の口調が整っています。 志遊師の一席目はちりとてちん。前半の酒も鯛も鰻もめちゃ美味がじつは要点です。 楽之介師はおもしろくてためになる西行(出家の動機)から鼓ヶ…

栄馬師 じわっとくる紺屋高尾

今日はJAL名人会です。 一猿がたらちね。 三語楼師は蜘蛛駕籠。いろいろな人物を多彩な技で描きながらくっきり演じます。 夢丸師は富士詣り。晴れ晴れカラッとした滑稽味で、懸命にたくましく演じます。 錦平師は片棒。語り込んでこなれたマイルドな味わ…

さん喬師 スゴい唐茄子屋政談

池袋演芸場の下席です。 市若が金明竹。 小太郎さんは弥次郎。鴨ぶりで客席をつかんで底抜けに明るくサラ役を果たします。 小伝次師は平林。ここは技巧は抑えながら噺の持ち味を平明に引き出してくれます。 小燕枝師は長短。長さんに貫禄が添えられて、友情…

竹千代さん 厚みあるお見立て

二ツ目勉強会です。 金かんがたらちね。 希光が動物園。 鯉毛改メ鯉白さんは万病円。ビミョーにムーディーなので、これからが楽しみです。 夏丸さんは一番唄って一眼国。行く先々の水に合わせるニュートラルな語り口です。 コントD51さん。杖がなくても快…

雲水師の笑い沢山の上方落語

立川雲水独演会です。 吉幸さんは火焔太鼓。ストレートに演じる謹厳実直な道具屋さんに納得です。 雲水師の一席目はまんじゅう怖い。怖い夢の話も入って笑いどころ沢山です。 二席目は粗忽長屋。ワキのおとぼけキャラの世話役がスパイスとなっていい味です。…

ほぼ前座の楽しみな楽八軍団

楽八祭り~結成楽八軍団です。いきなり笛を吹いて登場してくる幕開けです。 らっ好さんはつる。 はち好が寿限無。 けん玉がだくだく。 鳳月が看板のピン。 お仲入りはBGMに楽八サンバ。そしてクイツキは楽八楽団。 西村が初天神。42才の転身です。 まん…

小里ん師の巧みな絶品 提灯屋

池袋演芸場の中席の昼の部です。先日は仲入りからだったので裏を返します。 小多けがたらちね。 さん光さんは新聞記事。ぱっと思いっきり明るく演ってサラ口の役割を果たします。 海舟師は宗論。い~つくしみ深~き♪と3番までトコトン歌いあげる独自の方で…

翔丸さんの悋気の幽霊は自作

神田連雀亭の日替り寄席です。 市童さんは一目上がり。25才らしからぬ落ち着いた危なげのない運びです。 小辰さんは鰻の幇間。前半は入船亭らしい繊細さで、後半は払うよ!とヤケの一八を熱演です。 笑二さんはかぼちゃ屋。25才なのに与太郎の間と表情で…

志ら乃師は家元の認めた道灌

立川流夜席は"昇進"談です。 仮面女子が動物園。 寸志さんは鮫講釈。おおむね立板に水であっけらかんと明るいのがいいところです。 笑二さんは弥次郎。北国から潮にのり流れ着く沖縄でも滑稽に虚実を描いています。 一番弟子・里う馬師はへっつい幽霊。怖が…

宮治さん 迫力十分の大山詣り

研精会です。 かな文がやかん。ちゃんとした講釈立てに中手が入ります。 市楽さんは風呂敷。嫌味がないのが持ち味です。慣れてきて手際が良すぎるかも。 遊京さんは金明竹。関西弁のイントネーションがリアルなんで妙にシリアスです。 25歳の市童さんは明…

雲助師 語る力溢れる大山詣り

池袋演芸場の中席、昼の部のお仲入りから入ります。 木久蔵師は後生鰻。赤子がいなくて女房にお前が乗っかれっていうほがらかさです。 志ん橋師は出来心。シブい語りのドジっぷりにはなんとも言えない愛嬌があります。 小菊さん。 小里ん師は試し酒。的確な…

米多朗師 優しく語る浜野矩随

上野広小路亭定席です。 桜子が巴御前。 楽ちんが黄金の大黒。 寿・昇進のアルパカ似の昇羊さんは二人だけの秘密。擬古典のあるあるの新作です。 愛橋師はニュースほらっちょ。ドン引きされたって突き進むショーンボリKです。 国分健二さんがまともに見えま…

新真打揃い踏み 充実の披露目

国立演芸場の夜の部の披露目です。 馬ん長が雑俳。 可龍師はたらちね。寄席踊りはおめでたいせつほんかいな。どちらもキレイです。 松鯉師は紀伊国屋文左衛門より屏風の蘇生。小さなエピソードを確かに描きます。 ひでややすこさん。サイコー!サイコー! 小…

伝統を現代に 王楽師の宿屋仇

両国寄席です。 鳳月が酒の粕から牛ほめ。 鯛好さんはちりとてちん。おじさんらしい脱力感に明るく演じる気持ちがいいです。 奇才・鯉八さんはおちよさん。流れ板のセイジのシリーズを期待しつつ、爆笑です。 真楽師は猫の皿。三遊派らしく余計な説明を省い…

談四楼・貞山の会 円熟の競演

談四楼・貞山二人会です。口コミで徐々に広がり3回目でついに大入りです。 只四楼が元犬。 貞山師の一席目は文化白浪五人男より和国餅の騙り。 談四楼師は浜野矩随。十八番の細部を丹念に磨いて、ぐっと完成度が上がっています。 お仲入り。 談四楼師の二席…

松鶴家千とせさんカッケー!

立川流日暮里寄席です。 らく葉が道具屋。変化球じゃない、直球勝負で語れる足腰を鍛えてください。 らく兵さんは長短。亭号がとれた複雑な表情を活かして顔で魅せる工夫があります。 志のぽんさんは権助魚。師匠譲りのよくわかる語りに飄々とした持ち味をの…

吉幸さん 気持ちのいい試し酒

ほくとぴあ亭です。 金の助が子ほめ。 柳若さんは殿様団子。客席がキョトンとするおとぼけ殿様が丁度イイ加減です。 貞鏡さんは柳生二蓋笠 。磨きあげてキリッと締まる宗矩又十郎親子の対決です。 一左さんは片棒。このところ安定感が増し神田囃子の熱演には…

三四楼さんがしっかり権助魚

神田連雀亭の日替り寄席です。今日はたまたま新作上等の面々が揃っていたんですが...... 羽光さんは妄想番頭じゃなくてちりとてちん。上方らしい筋の通った面白さです。 天歌さんはつる。小さくまとめないヌケキャラで気持ちよく楽しませてくれます。 かゑる…