ばんたび気がいってたら身がもたねぇ

なんとか言っちゃ〜落語の会へ寄って来るのょウチの人

2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

きらりさんあっぱれ!扇の的

激突!二ツ目バトルです。志ん輔師は酔っぱらい。何げない酔っぱらいのしぐさにも芸が光ります。歌る多師は娘たちの片棒。はじめて観ましたが面白いです。次は鉄までみたいです。さん喬師は一門の長短。長さんでのどかな人柄を感じさせ、友情を描いてくれま…

志ん輔師の幾代餅は機内必聴

今日はJAL名人会です。僕の好みの顔付けです。寿二ツ目昇進の緑太が弥次郎。たけ平さんは金色夜叉。一門の本領を発揮しました。客席を明るくする得意の地噺です。王楽師はパパずれてるぅ。ほのぼの愉快な自作です。堅くなりがちなJAL名人会では、逆に…

朝也さんNHK新人落語大賞

朝也さんやったね、NHK新人落語大賞おめでとう! お武家でしっかり笑わせる練り上げたやかんなめに会場は大爆笑でした。5番目に上がったので「こりゃ勝てるかも」とハラハラしていました。1番目に上がった三年目の昇吉さんは道成寺の手毬で高座を廻る気…

柳朝師のいい調子の蛙茶番

今日は池袋演芸場の下席の昼です。朝太郎が道潅。朝也さんはやかんなめ。タメの効いたお侍の演出に爆笑です。NHKで勝ってほしいナ。小せん師は野ざらし。さらさらっと軽妙に語っていながら、どこかで笑ってくださいという立ち姿が素晴らしいっす。きく姫…

桃之助さんのやさしい妾馬

神田連雀亭は場所も内装もじつにオツなところでした。はじめてのきゃたぴら寄席です。可女次さんは荒茶。なにより客席にデリケートな感覚をもつ演者です。駆けてもアカンし踏みしめてもアカンてやっかいな噺ですね。くま八さんは新聞記事。日に日に安定して…

桃之助さんがらくだに挑戦

今日は雨ん中の二ツ目勉強会です。竹わが一目上がり。竹三さんは時うどん。上方の設定のほうが、さすが笑いが多い(動機も明らかな)噺です。愉快な直球勝負に力が入っていました。小痴楽さんは大工調べ。気合いで大きく見え、荒削りが魅力になっています。…

歌司師のやさしく暖かい死神

国立演芸場の中席です。小はぜが転失気。妙に落ち着いていて、悪くない。時間が足りなくて走ったけど。美るくさんは元犬。シロのアニメ声を抑えて、上総屋の貫録を出して、よくなりましたね。龍馬師は真田小僧。六連銭まできっちり演じてくれました。ホンキ…

王楽師のかわいく洒落た百川

今日はしのばず寄席です。蝠よしが転失気。まっすぐで好感もてます。橘也さんは風呂敷。聴かせる工夫、笑わせる工夫が、もうゴリ離れしています。歌助師はらーめん屋。演者の人柄がにじむ、老夫婦の人情がしみる一席です。ベートーベン鈴木さん。王楽師は百…

喜びいっぱいの板橋落語会

30周年(第93回)の板橋落語会です。いろんな意味で寿づくしですね。さん光さんはん廻し。さすがおじさん、昇進1周年で堂々としたものです。NHK獲りを狙う朝也さんは雑俳。上方勢を意識してか、端麗に仕上げています。小せん師は豆や。ソフトな心地…

市弥さんのさわやかな明烏

今日は福袋演芸場です。ろべえさんは長屋の算術。師匠ゆずりの珍しい噺です。骨太でやわらかな抜け感を継承しています。正太郎さんは目黒のさんま。プシュプシューとさんまの焼けるコミカルなしぐさが子どもたちにもウケました。一左さんは締め込み。そこで…

遊喜師の徂徠豆腐にくつろぐ

休日は寄席がいいですね。のんびり広小路亭定席です。みのりが狼退治。遊馬師は花筏。(吉好さんと替えた)サラ口で出会うと、ものすごく上等です。格が違います。桃之助さんは干物箱。強張らずに演って細部を手抜かない‘やわらかもの’の上質さです。国分健…

若い力のみなぎるはるかぜ

今日は5代柳朝の孫二ツ目の季刊はるかぜです。第10回にしてはじめて来ました。正太郎さんは権助魚。権助が煙草を用意しているとか細かいところを工夫しているのが面白いです。朝也さんはあくび指南。師匠のカラ揺れを効かせて八五郎の揺れを立たせるなど…

艶やかに菊之丞師・文菊師

今日は湯島はなし亭です。文菊師は締め込み。なにより女房お福の器量のよさが感じられるのが師匠ならではでしょう。菊之丞師は反魂香。これも女房高尾大夫の霊が艶やかに現れてキマりました。「とんだ仲蔵ですな」のマクラが面白く、蒟蒻問答の予定を変更し…

やまと師の阿武松がよかった

今日は四の日昼席です。馬石師は強情灸。熱さをこらえる様子や間合いが凝っていて、エキセントリックさにためいきが出ます。駒次さんはガールトーク。スタジオ4にふさわしいタイトルです。あるあるの陰口が面白い噺です。やまと師は阿武松。語りの人情味と…

可楽師と雷蔵師にシビレた!

国立上席の夜です。伸力が饅頭怖い。可女次さんは狸札。サラ口らしく力まずにさらっと進めながら、ちゃんと笑いもとっていきます。可龍師は崇徳院。まだ薄い客席に工夫を巡らしながらも、演じる姿はパリッとポリッとカラッとしていて流石です。京丸・京平さ…

正太郎さんたちきりで真骨頂

今日は研精会です。市助が金明竹。遊一さんは目黒のさんま。来春の寿・昇進で扇蔵になるんですね。もちろん安定感は抜群でした。珍品上等の夢吉さんはさんま火事。あえてツケて進みました。ナマは初めて観ましたが、もれなく芸協の調子に仕上げています。小…

雲水師の抱腹絶倒の口入屋

二か月ぶりに立川流日暮里寄席です。新弟子の志ら門が狸札。幸之進さんは岸柳島。槍を若侍にして船頭が機転を利かす改修が大成功です。僕もウレシイな。志のぽんさんは権助提灯。ひょっとした持ち味で軽妙に演じていながら、かなり計算して(練って)います…