広小路亭定席です。
昇羊が初天神。
真紅さんは名月若松城。初めての人にもわかりやすく講談の魅力を伝えています。
鯉斗さんは強情灸。今風の口調で繰り出す小噺が快調にウケて客席をつかみます。
健二郎さん。
笑好師は片棒。ぐっとわかりやすく凝縮して片棒のエッセンスを伝えてくれます。
遊之介師は道灌。くたっとして肌になじんだ浴衣のようにくつろいで楽しめます。
東京ボーイズさん。
円輔師は圧巻の蛇含草。仕草にも語りにも滋味がたっぷり染みた極上の一席です。
お仲入り。
鯉太師は工夫は十分にぜんざい公社。芸協の至宝なので不可侵でしょうが......立川流の師匠方の大胆な改作が観たい噺です。
D51さん。
伸治師はちりとてちんは流石。喰らう!要所を嫌味なくホンワカまとめています。
歌春師は紙入れ。色っぽくて胆の据わった女房が、師匠の持ち味を醸しています。
マグナム小林さん。
歌若師は浜野矩随。感情を抑えて理屈を抑えた演出はハラハラせずに伝わります。