国立の夜の披露目は全員集合です。
市助が縁起の良い一目あがり。
志ん吉さんは穴子でからぬけ。得意の子ども役です。
玉の輔師はざいぜんごろう。こりゃ初めて観ました。
彩大師は八九升。耳の遠いのが題材になっていて、三遊亭でもなかなか出会いません。
さん助師は雑俳。猫の子のこの子の猫のこの猫の子猫この猫この子猫猫が好きです。
翁家社中。和助さんはいつ観てもスゴいです。
馬治師は強情灸。何を演っても仇っぽく上手に魅せます。
海舟師は熊の皮。山里の学校の先生の風情に安らぎます。
小伝次師は鉄板の母恋くらげ。人気があるのは....タコです。
お仲入り。
口上は、ずらりと並んで壮観です。順に紹介していく大喜利風も楽しめました。
燕弥師は猫と金魚。力みを感じさせないコシがあります。
馬玉師はざる屋。おめでたい噺を端正に仕上げています。
馬治師が定九郎、馬玉師が与市兵衛で五段目の山崎街道。馬生ブラザースが鹿芝居で鍛えた茶番はさすがの面白さです。
扇蔵師は元犬。舌を出してハアハアは独自の形です。違うかな?
アサダ二世さん。お疲れの様子ですが味はしみていました。
右女助師は妾馬。楷書の語りで手堅く運ぶなあと観ていたら....リレー落語の趣向でした。
殿の御前で司師へバトンタッチ。‘朋友にもの申すようでよい’までに殿の苛立ちの仕草をちゃんと入れるところに、演者の生真面目さを感じます。
まさに十人十色のにぎやかで最高に楽しい披露目でした。