黒門亭の第一部は光る二ツ目の会でした。
ゆう京が道具屋。飄々とした与太郎が今風か。ちょっと楽しみな奴だ。
一左さんは青菜。押入れに入るとき、女房がふっとやんちゃな顔をみせた。ツンデレじゃないけど意外性があってカワイイ。
朝也さんはお化け長屋。威勢のいい男の調子、一本調子に走るんじゃなくて、緩急のゆらぎがある。こういうところが巧みです。
右太楼さんは夏泥。したたかな男が夏なのにクールでカッコいい。そういうことを狙っているのか。
時松さんは鰻の幇間。由紀夫の使い方が独特でおもしろい。それで後半のグチ説教がうまいこと盛り上がっていく仕掛けです。