二ツ目勉強会、いい意味で緊張感があって引き締まっていました。
きょう介が無精床。丁寧に一歩一歩進めて、好感が持てます。
志ん吉さんが鮑のし。明るいのが魅力ですが、もう少し濃淡を効かせてもいいかもしれません。
喬の字さんは痛快に風呂敷。酔っぱらった亭主が間抜けな感じで好きです。
司さんの明烏がまさに圧巻。源兵衛多助の掛け合いまで絶妙でした。張らずに徹底的に(神経質なまでに)細部を作り込むことで客を引き込む、そんな本格的な芸風が立ち上がっています。
八ゑ馬さんは軽快にがまの油。自然に笑ってしまいます。
風車さんの子別れがまた上質でした。亀ちゃんの「靴買います」という2ケ所の台詞がとても効果的に響いてさすがです。母親お光が玄能を出して叱るところは迫真の演技で、じーんときました。