国立演芸場上席は楽日でした。
つる子が桃太郎。
はな平さんは看板のピン。殺伐とせずに、どこかのどかな博打場になっちゃうところが、持ち味です。
馬石師は堀の内。粗忽だからって愚鈍にならずに、軽快にテンポよく演るのもいいものですね。
伊藤夢葉さんがムチをピシ~っ。
萬窓師はたらちね。これが本寸法なんですね。若手の走ってるのと趣が一味違います。
馬桜師は人形買い。三者のどの言い立てにもりきみがなくって、のどごしのよい上質な語りです。恐れ入りました。
三平師は悋気の独楽。明るく元気いっぱいで、初代の雰囲気をちゃんと継いでいます。
正蔵師はねずみ。ねずみ屋の主人にいきさつを尋ねるところなど、慈愛に満ちた甚五郎が印象的です。