2017-10-16 市童さん 練り上げて紺屋高尾 研精会です。 小多けが二人旅。 遊京さんは加賀の千代。飄々ほんわかな持ち味が生まれています。 志ん吉さんは紙入れ。晴れてNHK本戦に向かいます。がんばれ! 小辰さんは藁人形。この噺の陰鬱とした雰囲気を巧みに描きます。 つる子さんは魚折作スライダー課長。キャッチボールが愉快です。 市童さんは紺屋高尾。柳派らしい滑稽味で練り上げてお見事です。
2017-10-15 遊雀師 味わい深く色づく明烏 雨の日曜日、上野広小路亭の中席の千秋楽です。 (客席の子どもウケにKid!です) 金かんのたらちねから入ります。 遊かりさんは寄合酒。 昇羊さんは夫婦喧嘩そば屋。Kid! 扇鶴さん。 円満師は火焔太鼓。 遊喜師はお菊の皿。 江戸家まねき猫さん。Kid! 茶楽師は寝床。 紫師は赤垣源蔵徳利の別れ。 コントD51さん。Kid! 可龍師は小言幸兵衛。 昇乃進師は大安売り。 曲独楽はやなぎ南玉さん。 遊雀師は明烏。紅葉のように色づく素敵な語りです。
2017-10-13 馬楽師 滋味のあふれる蛙茶番 国立演芸場中席夜の部です。 朝七がつる。 木りんさんは力士の春。自伝じゃなくて昇太作品です。 天どん師はタラチネ。英語を織り込む構成力が光ります。 ストレート松浦さん。 龍玉師は強情灸。江戸っ子のキレキレの意地っ張りです。 正雀師は小間物屋政談。じわり染み込む熟達の語りです。 笑組さん。 菊春師は親子酒。愛嬌たっぷりの酔いっぷりが最高です。 ぺぺ桜井さん。 馬楽師は蛙茶番。巧みにして滋味あふれる至上の一席です。
2017-10-11 ベストバランスの立川流夜席 立川流夜席です。 かしめが桃太郎。 がじらさんは小町~道灌。笑わせる調子のよさは相当のクセ者です。 志奄さんは野ざらし。気がつけば近ごろメキメキ力をつけています。 談慶師は十八番の蛙茶番。豊かな仕草と表情で笑いっぱなしです。 こしら師は幇間腹。妄想風のギャグ連発でドッと沸かせる流儀です。 談修師は死神。しっかりした本寸法で張らずに惹きつけていきます。 ビギンズなしで適度にコントラストを効かせたナイスな顔付けです。
2017-10-10 楽生師 喜怒哀楽鮮やかに心眼 両国寄席は五代目円楽追善興行で、師の十八番が並びます。 西村が強情灸。 好の助さんは高砂や。おめでたい昇進もそろそろ間近です。 究斗師はあゝ無情。歌い上げが嬉しいミュージカル落語です。 正雀師は羅宇屋は紫檀楼古木。師匠八代正蔵譲りの珍品です。 紫文さん。 全楽師は猿後家。間合いも確かに客席を沸かせて、快笑です。 志遊師は寄合酒。軽快に要所をつかみます。ほぼ鉄板です。 奇術はダーク広春さん。 楽生師は心眼。梅喜の喜怒哀楽をくっきり描いた好演です。
2017-10-06 遊三師 重厚な迫真のねずみ穴 国立演芸場の上席夜の部です。 昇市が元犬。 吉好さんは鈴ヶ森。寄席では大人しいようです。 東京ボーイズさん。 とん馬師は雑俳。軽快に言葉遊びからかっぽれ。 マジックジェミーさん。 伸乃介師はろくろ首。工夫して丁寧に運びます。 紫師は妲己のお百。深川十万坪亭主殺しから美しく奴さん。 春馬師は目黒のさんま。客席を巧くつかみます。 南玉さん。 遊三師はねずみ穴。重厚感が凄い迫真の熱演が有難いです。
2017-10-05 たけ平師 若々しく楽しい百川 梅田寄席です。和やかで雰囲気のいい地域寄席です。 たけ平師は紀州。林家らしい達者な地噺が冴えます。 我太楼師は試し酒。いとおしいおおらかな久造です。 我太楼師は大安売り。元床山さんは力量があります。 たけ平師は百川。若々しく明るく笑って楽しめます。 足立区の師匠方は相当な実力派がそろっています。