二ツ目勉強会です。
ぐんまがまんじゅう怖い。
駒次さんはビール売りの女。いまや鉄板の代表作です。しみじみ味わう長講に育ちそうです。
花ごめさんは片棒。神田囃子を思わず応援しています。素朴な持ち味を大切にして伸びます。
歌太郎さんは寝床。張って押して寄り切る高座です。NHKの決勝進出の気合いは十分です。
遊京さんは時そば。狡猾と阿呆として、後の男の人柄の好さを際立たせる工夫がナイスです。
はな平さんは幾代餅。林家らしい面白い竹庵と、おなじみの誠実な清蔵の対照を効かせます。
池袋演芸場の下席2日目です。
小ごとが道灌。聞くところによれば一琴師とはナイスです。
ちよりんさんは真田小僧。金坊にアクがないのでのどごしよくいただけます。
おさん師は芋俵。軽く交わすやりとりの中にじわっと旨みが染み出てきます。
菊志ん師は粗忽の釘。しっかりした骨格におとぼけのスパイスを効かせます。
笑組さん。ゆたかさんを町屋でお見かけします。
扇好師は持参金。男二人の間に吹いているオツな調子の江戸の風が爽快です。
川柳師は東京ラプソディの思い出から春の甲子園の行進曲。ありがたいです。
お仲入り。
志ん好師は強情灸。口跡がよくってコシとツルッと讃岐うどんの味わいです。
小団治師はがまの油。元浪人に頷けるかくしゃくたる口上と確かな仕草です。
小菊さん。
菊太楼師は妾馬。師円菊の香りの人物と八五郎の気風で厚く魅せてくれます。
池袋演芸場中席の昼の部です。
寿伴が寄合酒。
ぴっかりさんはナースコール。白鳥作がカワイくなります。
柳朝師は鍬潟。想像させる技量の要る相撲ネタの珍品です。
とんぼまさみさん。
小きん師は子ほめ。ベテランの深みが程よく染みています。
扇辰師は一眼国。メリハリとコシのある語りに惹かれます。
ペーさん。
勢朝師は大師の杵。初対面でも明朗温厚な印象が残ります。
扇遊師は浮世床の夢。すべての人物が活きている快演です。
松旭斎美智・美登さん。
志ん輔師は豊竹屋。これは当世の追随を許さない至芸です。
お仲入り。
三朝師は芋俵。とぼけた味に商家の風情をのせて快調です。
正楽さん。
円太郎師は化物使い。迫力満点の語りの詰まった圧巻です。
そして流し込みで夜の部です。
はまぐりが魚根問。
左吉さんは元犬。力はあるので髪型を変えても大丈夫です。
彦いち師は睨み合い。キレる若者との迫真の10分間です。
のだゆきさん。
馬石師は野ざらし。江戸の小粋と滑稽が溶け込んでいます。
はん治師はぼやき居酒屋。作者以上に厚く染みる語りです。
一風千風さん。師匠は一歩三歩さん。
しん平師はラーメン屋あれこれ。
伯楽師は宮戸川。了見に満ちた濃厚で上質なお花半七です。
お仲入り。
菊之丞師は短命。歯切れがよく軽くてツヤのある好演です。
一朝師は目黒のさんま。プシュとピカッと美味しそうです。
夢葉さん。
白酒師は付き馬。浅草の道中の名店でも楽しめる逸品です。