2017-02-02 談之助師の熱演だぁ! 鮫講釈 立川流日暮里寄席です。 笑んがつる。 寸志さんは幇間腹。一八の明るい好調子が冴えています。 笑二さんは道具屋。可愛げのある仕掛けが光っています。 志遊師は蔵前駕籠。メリハリの効いた確かな十八番です。 雲水師はみかん屋。かぼちゃ屋勝りの商魂がさすがです。 志の春さんはナンシー。心のこもった…義理チョコです。 談四楼師はお国言葉あれこれ。本書く本格派の奥行きです。 談之助師は桑名船って鮫講釈。トリの熱演で盛り上げます。 如月の〆は吉例・豆まきです。
2017-01-31 歌奴師 ふところの深い匙加減 JAL名人会です。 一猿が寿限無。 はな平さんは松竹梅。林家の持ち味に豊かな表情がスパイスです。 小夢師は長命。察するまでいろんな工夫が散りばめられています。 好楽師は見事な肝つぶし。情感のこもった語りで味よく仕上げてくれます。 ねずっちさん。 歌奴師は有難い匙加減。ふところ深く大岡噺の人情味を演じます。
2017-01-27 鳳楽師の風格の佇まい 阿武松 鳳楽・勝千代二人会です。 好也が真田小僧。 鳳楽師の一席目は肥がめ。なかなか演じない軽い噺に味があります。 勝千代師は原爆を伝える伸ちゃんの三輪車。曲は水乃金魚さんです。 お仲入り。 勝千代師は節分にちなんで清水一朗原作という鬼の涙。面白いです。 鳳楽師のトリは阿武松。橘屋と錣山の風格のある佇まいが絶品です。
2017-01-26 鯉栄師の流れの豚次伝で快笑 かっぱの勉強会改め演芸会、初回は鯉栄の巻です。 喜之輔が英会話。 伸しんがだくだく。 今春昇進の桃之助さんは持参金。ほんわか愉快な芸風でなごみます。 円満師は蒟蒻問答。流麗に語る運びにふわっと愛嬌がノッています。 談幸師は明烏。立川流のメリハリを効かせた軽妙なタッチで魅せます。 夢丸師は今や貴重な五人男。ぱあっと演じる芸協らしい伝統芸です。 京丸京平さん。 鯉栄師はなんと! 白鳥作・流れの豚次伝より流山の決闘。確かな講談の語りで面白さ倍増です。
2017-01-24 朝也さん 圧巻の芝居で淀五郎 二ツ目勉強会です。 たま平が高砂や。 喬の字さんは動物園の虎。コシが調子をつくり工夫も効いています。 花飛さんは鹿政談。実直に語るマイルドなストレートスタイルです。 志ん吉さんは王子の狐。地力が育まれた運びに可愛げもノッてます。 小はぜさんはやかん泥。語り込んでとぼけた味わいになっています。 朝也さんは淀五郎。見応え十分の圧巻の芝居ぶりです。いよいよ三朝師匠の誕生が楽しみです。
2017-01-23 遊子さんのクリアな水屋の富 二ツ目勉強会です。今回の四人は昨年昇進したばかりです。 喜之輔が英会話。 伸しんがまんじゅう怖い。 鷹治さんは桃太郎。面白くてためになる基本形でサラ口を務めます。 吉幸さんは試し酒。得意の気持ちよい呑みっぷりでキメてくれます。 漫才は宮田陽・昇さん。 小南治師はふぐ鍋。絶妙な語り口で、重い客席をほぐしてくれます。 遊かりさんは鷺とり。愛嬌があって、明るくて楽しくてナイスです。 奇術は小天華さん。 遊子さんは水屋の富。誠実な水屋と若い演者のクリアな感性が重なる好演です。
2017-01-20 伸び盛り揃いの温かい連雀亭 大寒の今日は神田連雀亭の日替り寄席です。 市童さんは弥次郎を安珍清姫まで。はしゃがず落ち着いて笑わせます。 始さんは強情灸。威勢よく鯔背に我慢するキレッキレの江戸っ子です。 ヒゲのA太郎さんはヒゲの宮戸川。力まずに雰囲気で笑いを誘います。 らく人さんは蜘蛛駕籠。持ち味の軽さに、あ~ら熊さんの工夫が愉快です。 いま伸び盛りの面々が揃って、あったか~くなりました。