2017-02-06 小はぜさん 柳派らしい提灯屋 研精会です。 小多けがたらちね。 正太郎さんは雛鍔。堂々とした厚みのある演じ分けです。 志ん吉さんは幇間腹。メリハリが調子よくなっています。 わん丈さんは妾馬。明るい空気をつくるセンスが光ります。 昇々さんは浮世床の夢。独自のプルプル女を効かせます。 小はぜさんは提灯屋。柳派らしい肩のこらない滑稽味です。 新しい面々もなかなか演ります。
2017-02-05 遊之介師 パワー全開の湯屋番 上野広小路亭上席前半の千秋楽です。 遊七がたらちね。 あまぐ鯉がやかん。 鯉津さんは時そば。塀のある型です。 双葉さんは馴染んだ地元の王子の狐。 コント青年団さん。 里光師はこなれておもろい天狗裁き。 円馬師は体幹が強い外柔内剛の短命。 紙切りは今丸さん。 茶楽師は絶妙にオツなタッチで品川心中。 お仲入り。 紫師は中山安兵衛高田馬場駆け付け。 東京丸京平さん。 遊雀師は抱腹絶倒の堪忍袋を序まで。 右左喜師は芸協の宝だぜんざい公社。 奇術は小天華さん。 遊之介師は湯屋番。パワー全開で笑わせます。
2017-02-04 菊之丞師の艶のある芸 不動坊 池袋演芸場・上席の夜の部です。 市若が金明竹。 こみちさんは要所がもれなく楽しめる稽古屋。 志ん好師はまっすぐな間抜け感がある鈴ヶ森。 奇術はダーク広和さん。 柳朝師は光景を鮮明に描く明朗快活な武助馬。 左橋師は長屋の花見。キレイに鶯が鳴きます。 漫才はにゃん子金魚さん。バナナが入ります。 志ん弥師はいぶし銀の語りがナイスな子ほめ。 市馬師は粗忽の釘。柳派の味わいが素敵です。 お仲入り。 菊生師は五目の童話が面白いシンデレラ伝説。 燕路師は妖しさと滑稽味が超絶妙な安兵衛狐。 俗曲は小菊さん。 菊之丞師は不動坊。何度観ても楽しめる、艶のある確かな芸です。
2017-02-02 談之助師の熱演だぁ! 鮫講釈 立川流日暮里寄席です。 笑んがつる。 寸志さんは幇間腹。一八の明るい好調子が冴えています。 笑二さんは道具屋。可愛げのある仕掛けが光っています。 志遊師は蔵前駕籠。メリハリの効いた確かな十八番です。 雲水師はみかん屋。かぼちゃ屋勝りの商魂がさすがです。 志の春さんはナンシー。心のこもった…義理チョコです。 談四楼師はお国言葉あれこれ。本書く本格派の奥行きです。 談之助師は桑名船って鮫講釈。トリの熱演で盛り上げます。 如月の〆は吉例・豆まきです。
2017-01-31 歌奴師 ふところの深い匙加減 JAL名人会です。 一猿が寿限無。 はな平さんは松竹梅。林家の持ち味に豊かな表情がスパイスです。 小夢師は長命。察するまでいろんな工夫が散りばめられています。 好楽師は見事な肝つぶし。情感のこもった語りで味よく仕上げてくれます。 ねずっちさん。 歌奴師は有難い匙加減。ふところ深く大岡噺の人情味を演じます。
2017-01-27 鳳楽師の風格の佇まい 阿武松 鳳楽・勝千代二人会です。 好也が真田小僧。 鳳楽師の一席目は肥がめ。なかなか演じない軽い噺に味があります。 勝千代師は原爆を伝える伸ちゃんの三輪車。曲は水乃金魚さんです。 お仲入り。 勝千代師は節分にちなんで清水一朗原作という鬼の涙。面白いです。 鳳楽師のトリは阿武松。橘屋と錣山の風格のある佇まいが絶品です。
2017-01-26 鯉栄師の流れの豚次伝で快笑 かっぱの勉強会改め演芸会、初回は鯉栄の巻です。 喜之輔が英会話。 伸しんがだくだく。 今春昇進の桃之助さんは持参金。ほんわか愉快な芸風でなごみます。 円満師は蒟蒻問答。流麗に語る運びにふわっと愛嬌がノッています。 談幸師は明烏。立川流のメリハリを効かせた軽妙なタッチで魅せます。 夢丸師は今や貴重な五人男。ぱあっと演じる芸協らしい伝統芸です。 京丸京平さん。 鯉栄師はなんと! 白鳥作・流れの豚次伝より流山の決闘。確かな講談の語りで面白さ倍増です。