2018-05-18 馬石師の魅惑の話芸 三軒長屋 池袋演芸場中席の夜の部です。 与いちが転失気。 始さんは鈴ヶ森。表情も仕草も上々です。 吉窓師は大安売り。文句なく面白いです。 笑組さん。 喬之助師は初天神。楽しく盛り上げます。 文蔵師はのめる。優しくシブくキメます。 アサダ二世さん。 さん八師は親子酒。これぞ円熟の味です。 志ん輔師は豊竹屋。ありがたい至芸です。 天どん師は堀の内。快調にして快笑です。 一朝師は看板のピン。模範的な運びです。 鏡味仙三郎社中。 馬石師は三軒長屋。磨いてきた魅惑の話芸です。
2018-05-18 市馬師 旦那の了見が光る寝床 国立演芸場の中席です。 扇ぽうが子ほめ。 市江さんは権助魚。聞きやすく和みます。 栄枝師は音曲風呂。素朴に語る珍品です。 紙切りは楽一さん。 左龍師は棒鱈。料理屋も珍歌も迫真です。 吉窓師は近日息子。軽く客席を掴みます。 林家ぺーさんの余談。 円太郎師は締め込み。ウンデバ充実です。 奇術は伊藤夢葉さん。 市馬師は寝床。旦那の心情の微妙な変化が冴え渡ります。
2018-05-15 くつろいで過ごす 立川流夜席 立川流夜席はツバナレしています。 談洲が子ほめ。 がじらさんはかぼちゃ屋。ふわふわとしています。 志獅丸さんは青菜。女房は鉄板のウケ具合いです。 志ら乃師は狸札。軽く演っても熱中先生なんです。 里う馬は浮世床~将棋・本。いい感じの軽味です。 談之助はおなじみさん納得?の漫談テレビあれこれ。
2018-05-13 寸志さん活き活き ネタおろし 寸志ねたおろしは...第十五回で...はじめてです。 寸志さんが素人義太夫。ほぼ寝床でギャグが面白く楽しめます。 只四楼が権助魚。しっかり確かめながら挑んでいます。 寸志さんの仲入りは(初演)転宅。プレーンに演じ盛り上げます。 トリは(初演)天狗裁き。文句なしの出来映えに仕上げています。 お菊vs泥棒のキャラと大家~奉行~天狗の対照の進化が楽しみです。
2018-05-11 喬の字さん新機軸 やえむぐら 神田連雀亭の日替り夜席です。気になる面々が揃って大入りです。 市楽さんは浮世床・夢。小屋では息つぎが保ち安定感があります。 昇也さんはお見立て。だんだん江戸のそよ風が吹いてきています。 らく人さんはちりとてちん。山陰の風か独特な存在感があります。 喬の字さんはやえむぐら。よくもまあ考えた千早ふるのプロレス版です。
2018-05-10 貞水師の至芸 鮮やかな鋳掛松 大演芸まつり千秋楽の連合特選会です。 和妻は和田奈月さん。 東家一太郎師(曲は美さん)は安兵衛道場破り。 副会長・小さん師は長短。 東京ボーイズさん。 会長・夢太朗師はたがや。 口上。 ナイツさん。 鏡味仙三郎社中。 貞水師は鋳掛松こと鋳掛屋松五郎。暑い夏の日差しの両国橋の枝豆売りの母子が鮮明に浮かびます。これぞ至芸です。
2018-05-09 好楽師の芸と情の調和 藪入り 好楽・陽子二人会です。 西村がまんじゅう怖い。 好楽師の一席目は雑俳りん廻し。ヴィンテージの味です。 陽子師は円山応挙の幽霊画。明瞭に描いて艶があります。 お仲入り。 陽子師はカルメン。文句なしに楽しめるオペラ講談です。 好楽師のトリは藪入り。繊細な箒や財布の描写に心情と話芸が調和しています。