板橋落語会です。今回で第94回とのことで、外はまだ寒いけれど、地域に根付いている暖かな雰囲気が感じられます。
八ゑ馬さんは看板のピン。元博徒の爺さんが(本を読んでいるところからドスの効いたセリフまで)カッコいいです。
朝也さんはあくび指南。この師匠はあくびの達人です。それが芯にあって全体に笑いが行き渡るという演出です。
さん光さんは親子酒。演者のガラを活かした大らかな酔いっぷりです。自然に笑えて屈託を忘れさせてくれます。
燕弥になる寿・右太楼さんは四段目。定吉を叱る旦那の問い詰め方に愛があって、後半の蔵ん中やサゲが活きています。
織音師はお竹如来。赤羽辺りの地元の伝承に由来する噺とのことで、いつか詣でてみたいものと思って観ています。
小せん師は味噌蔵。圧巻です。どこをとっても(張らず嫌みがなくて)具合がよく、とにかくほっこり和みます。