ばんたび気がいってたら身がもたねぇ

なんとか言っちゃ〜落語の会へ寄って来るのょウチの人

柳若さんの顔付けが勝つ

円楽党の二ツ目勉強会ながら、意欲的に企画を繰り出している両国エンチョウ寄席です。

今月の趣向は、四派の四人が思い描く落語会の顔付けセンスを競うドラフト会議(勝つために他派からも顔付けするのでぶつかるから)です。

司会は橘也さんと楽天。落協は初花さん、芸協は柳若さん、立川流は吉幸さん、円楽党は好の助さんです。司会の二人とサポートの幸之進さんと楽しいで4枚のジョーカー(人気者・実力者)を仕込んでいます。

客席の投票により柳若さんが優勝です。僕も一票入れました。それは、若手の新作から大御所までを巧みに織り込んでうねりうねっていくジェットコースター。流れが見事です。そして記念の一席は熊の皮。

運悪くジョーカー(しかも他派の人気者・実力者)を二枚引いてしまったのが初花さん。それは確かに、寄席で実現したい夢の顔付けでした。そして記念の一席は五人廻し。

開場前に並んでいるときから、お客さんが楽しみに話していました。笑点ファンでも、寄席マニアでもない、“落語‘家’好き”の客席のみなさんのセンスが素敵です。

野球の『プロが選ぶ球宴』『プロが選ぶベストナイン』みたいなこの企画はとても面白いです。でも、出版社や(BS)テレビ局にパクられると(看板に気を使っちゃうから)つまらなくなります。こんなところでこんなスタイルがいいのでしょう。