そして黒門亭は二ツ目がトリ。こちらも満席ギリギリで入れました。
三三師の一番弟子の小かじが道潅。高校球児みたいにフレッシュでした。
文左衛門師の馬のすに客席は爆笑。僕も久しぶりに大爆笑。枝豆を旨そうに喰ってる印象だった噺が、キャラクターを立てるとこんなにも面白くなるんですね。
扇生師は青菜。この時期はよく出会う噺ですが、師匠の醸す涼感は格別ですね。全体にそっとスッキリとした風が吹いています。
小燕枝師はかぼちゃ屋。キャラなのか役柄なのか判然としない絶妙なとぼけ方を受けているとクラクラしてきます。そのまんまの噺家です。
正太郎さんは千両みかん。発端からサゲまで思い込みの激しい番頭を熱演しました。万惣の情を表す台詞もありました。もちろん世には、番頭の人格が三房を手にして豹変する演出もあります。