池袋演芸場の中席、昼の部のお仲入りから入ります。
木久蔵師は後生鰻。赤子がいなくて女房にお前が乗っかれっていうほがらかさです。
志ん橋師は出来心。シブい語りのドジっぷりにはなんとも言えない愛嬌があります。
小菊さん。
小里ん師は試し酒。的確な語りに引き込まれていると、いつの間にか上機嫌に酔っています。
そのまま夜の部です。
はまぐりが子ほめ。
志ん松さんは真田小僧。上手なので、サラ口はもう少し楽しそうに演じてください。
龍玉師は強情灸。磨き上げている"意気で鯔背な"江戸っ子の生きざまがキレイです。
笑組さん。
文左衛門師は馬のす。毎年観たいコレに今年も出会えました。酒も枝豆も上等です。
はん治師は妻の旅行。この噺は年齢をとっていくほどぐっと身につまされています。
正楽さん。
菊丸師は幇間腹。幇間と茶屋と若旦那の軽妙にして愉快なやりとりは模範演技です。
マラソンで精悍なたい平師はお見立て。スジを通してのクスグリが的確にキマります。
お仲入り。
伯楽師はあくび指南。江戸っ子の夏の風情をベースにした滑稽な味がたまりません。
馬石師は安兵衛狐。得意の妖し気を巧みに醸して、バカバカしく運ぶスタイルです。
翁家社中。和助カッケー。