ばんたび気がいってたら身がもたねぇ

なんとか言っちゃ〜落語の会へ寄って来るのょウチの人

菊志ん師の爽快な黄金餅

池袋下席です。代バネの菊志ん師はじめ、後半はかなり代演です。

花どんが寿限無

左吉さんは無精床。

正蔵師は新聞記事。軽い噺でも、本場のうどんみたいにしっかりコシのある語り口です。

志ん好師は万病円。傍若無人なお侍が行く、珍しい噺です。生で観たのははじめてかも。

正楽さんが鮮やかに切ってくれます。

志ん橋師は出来心。これも軽い噺ですが、年季の入ったビンテージの味わいがあります。

正朝師は風呂敷。嫌味が出やすい噺を、キリッと味よく運んで器の大きさを示してます。

歌奴師は谷風の情け相撲。これはもう、大きいことは良いことだとでっかく行ってます。

小袁治師は夢の酒。夢のご新造、女房のお花、親父の旦那、みんな粋でいい塩梅ですよ。

小菊さんが小粋に唄ってくれます。

菊志ん師は黄金餅。貧困の悲壮感を抑えて、金兵衛の僥倖の側面に着目した爽快な仕上げです。こういうの大いにアリ!でしょう。