庚申塚の四の日寄席に間に合いました。昨日も満席だったようですね。
馬石師は王子の狐。王子の神社から扇屋の座敷まで、見事にくまなく奥行きを描いて巧みです。
一左さんは普段の袴。侍はもちろん店主まで安定感が出ていました。八五郎が映えました。
左橋師は宿屋の仇討ち。長講の本寸法のお手本のような語りで文句なしに面白いです。
才紫さんは金明竹。今春の真打をひかえて足場を確かめる語りで、撮っておきたい完全版です。
文菊師は居残り左平次。正味40分ひきつけて、後半の左平次の幇間顔負けの芸がきりっと冴えました。