笑二は、若いのに手堅く笑いをとるねぇ、道具屋です。
がじらがたらちね。
赤く染めて吹っ切れた談吉さんは、千早ふる。談志師匠に学んだ原点を振り返って、好調子に戻ったんですね。
らく兵さんは、練って振り切った親子酒がウケました。これこそ本領発揮です。
談修さんがそれに感心しながら、家見舞い。
談慶師の紙入れは、おかみさんのエロい感じがかなりヤバいっす。
談四楼師の天狗裁きは「夫婦って何?」とか、端正に台詞を織り上げていて笑いが尽きません。
お仲入り。
らく朝さんが胆嚢真珠。
志ら乃師は、真打ちの自覚からか、落ち着いた間を入れながら長短です。
談幸師の時そばには、いいね!
志遊師は、ヒザの軽さも魅力で、楽しさあふれる尻餅です。
談笑師は江戸っ子をテーマに熱く文七元結です。妥協なく心情を彫り描いていく、立川流の魂を感じました。エンディングもなかなか小粋です。
互いに‘競い合って’盛り上げる、立川流の‘寄席’の魅力は総力戦なんですよ。