2017-10-05 たけ平師 若々しく楽しい百川 梅田寄席です。和やかで雰囲気のいい地域寄席です。 たけ平師は紀州。林家らしい達者な地噺が冴えます。 我太楼師は試し酒。いとおしいおおらかな久造です。 我太楼師は大安売り。元床山さんは力量があります。 たけ平師は百川。若々しく明るく笑って楽しめます。 足立区の師匠方は相当な実力派がそろっています。
2017-10-04 あたたかい心のかよう永住亭 昭和61年2月から30年間187回! 昨年亡くなった永六輔さん肝煎の最尊寺永住亭です。 住職の有難い法話は”お釈迦になった”の由来。 ひしもちが初天神。 遊京さんは中国漫遊記からつづら泥。 お仲入りに抽選会。 始さんはピチピチ活きよく野ざらし。 龍馬師はシブく愉快に風流に茶の湯。 世話役の町会のみなさんの温かさが素敵です。
2017-10-03 談四楼師の圧巻の柳田格之進 立川流日暮里寄席です。 錦笑が真田小僧。 笑二さんは持参金。太ったためか落ち着きがあります。 吉笑さんはぞおん。携帯オバンを超えて筋を通します。 小談志師は唖の釣。客席をやさしく和ませる芸風です。 里う馬師は天災。江戸っ子上等のどっしりした構えです。 三四楼さんは新聞記事。古典ならばかなり面白いです。 談修師は転失気。究めて真っ当な本寸法を味わいます。 談四楼師は柳田格之進。描写と構成が冴え渡る圧巻です。
2017-10-02 遊三師 力まず強く逞しい船徳 国立演芸場の上席です。 全太郎が狸札。 吉好さんは鈴ヶ森。あの眼鏡で寄席ではマジです。 東京ボーイズさん。 遊吉師は道灌。淀みのない立て板に水の運びです。 奇術は瞳ナナさん。 伸乃介師は真田小僧。わかりやすく描いています。 紫師は井伊直人出世(仙台の鬼夫婦)から奴さん。 春馬師は猿後家。工夫がいっぱいで終始愉快です。 曲独楽は南玉さん。 遊三師は船徳。力まずとも力強い至芸が光ります。
2017-09-30 小んぶさん巧みに 臆病源兵衛 光る二ツ目の会です。 駒六が鮑のし。 粋歌さんは白鳥作の落語の仮面より堂々の第1話三遊亭花誕生。 一左さんは締め込み。近ごろなんとなく貫禄がついてきてます。 ふう丈さんは目黒のさんま。粗っぽい古典だけど悪くないです。 小んぶさんは臆病源兵衛。大きな身体でじつに巧みに怖がって惹きつけます。
2017-09-29 それぞれ花盛り 艶やか花便り 花便り寄席です。 遊七が手紙無筆。 みのりが笹野権三郎名槍伝より虚無僧の東下り。 遊かりさんはつぼ算。すでに堂々としてきた感じです。 腹話術はわがしさん。 阿久鯉師は力強く難波戦記より長門守木村重成の最期。 ぶん福さん(曲師は金魚さん)は楽しい浪花節じいさん。 紙切りは絵馬さん。 双葉さんは自作かな? お題は…小娘泥棒…白粉泥棒。
2017-09-27 米助師 心温まる人情の阿武松 JAL名人会です。 一猿がたらちね。 小辰さんはふだんの袴。お武家と八五郎のコントラストが鮮やかです。 春蝶師は紙入れ。掟破りの艶笑味フルスロットルに笑いっぱなしです。 貞山師は安兵衛駆け付け。確かな語りに光景がくっきりと浮かびます。 ホームランさん。 米助師は阿武松。人情味あふれる語り口に自然に心が温かくなります。